看板のプロ直伝!照明の種類でメンテナンス費用が変わる訳とは?
夜間でもしっかり集客するためにも、看板にとって照明は欠かせないもの。看板の照明はいくつか種類がありメンテナンス費用が大きく変わるのをご存知でしょうか。今回は、なぜ照明の種類によってメンテナンス費用に差が出てしまうのかを、看板のプロが解説します。
看板照明は2種類!
看板の照明は大きく分けて2種類に分かれます。
1つ目は、内照式看板。看板の内側に照明を入れて看板全体が光るタイプです。
2つ目は、外照式看板。看板の外に照明を設置して上から、または下から照らすタイプです。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
内照式看板のメリット・デメリット
内照式看板のメリットは、発光にムラがなく全体を光らせることができる事です。また、外照式と比べて、アームが外部に露出しないため、すっきりとしたデザインになります。
デメリットは、設置費用・メンテナンス費用とも高額になることが挙げられます。電球の交換頻度を下げるためにも、LEDの電球を使うなどの工夫が必要となります。
外照式看板のメリット・デメリット
外照式看板のメリットは、どんな大きさ・種類の看板でも、上からでも下からでも照らすことができます。そして、設置費用・メンテナンス費用が、内照式看板に比べて比較的安価であることです。後付けもできるので比較的安易に取り入れやすい照明でもあります。
デメリットは、照明がアームタイプの場合、アームがデザインを隠してしまうことがあること、想像以上に場所を取ってしまい、長さを計算しないと敷地からはみ出すこともあります。また、地面に設置し下から大きな照明で照らす場合は、設置費用が高額になることなどがあげられます。
内照式看板と外照式看板、メンテナンス費用に差が出る訳とは?
内照式看板と外照式看板のメンテナンス費用を比べると、外照式看板のほうが費用を抑えることができます。実際に内照式の看板を設置しているお客様から「維持費が予想以上にかかるので外照式に変更したい」というご依頼を受けることもあります。なぜ、このような差が生まれてしまうのでしょうか?
内照式看板のメンテナンスの際には、パネルを開けて中を確認・交換を行うため、足場が必要になる場合が多く、メンテナンスの工賃も高くなります。外照式看板は、高所作業車等でメンテナンスできる場合が多く、足場を組む場合に比べ、メンテナンスのための工賃も安価で済む場合が多いです。
外照式看板でも、メンテナンス費用がかかることがある?
ただし、外照式看板の場合でも、上部に照明がついている場合はある程度のメンテナンス費用がかかります。
外照式看板は照明を上から照らすものと、下から照らすものの2種類に分かれます。上から照らすものは、メンテナンスの際に足場を組む必要がありますので、費用が想像以上にかかることがあります。大きな野立て看板などの場合は、看板下の地面から大きな照明を使って照らすケースもあります。その場合、設置費用がかなり高額になりますが、メンテナンス費用は足場が不要な分だけ安価に抑えられます。
また、メンテナンス費用を抑えるには、内照式看板・外照式看板のいずれでも、LEDを採用して電球の交換頻度を減らすようにするのがおすすめです。水銀灯に比べて価格は高くなりますが、消費電力とメンテナンスの回数を考えるとLEDのほうがトータルコストが抑えられますので、ぜひご検討ください。
照明の種類でメンテナンス費用を押さえることができる
今回は、なぜ看板照明の違いによってメンテナンス費用に差が出てしまうのかを解説いたしました。せっかく設置した看板を長く美しく使っていただくためにも、メンテナンスは欠かせないものです。そのためにも、看板を新しく設置したり、リフォームする際には、メンテナンスも含めて看板の専門家としっかり確認しておけば安心ですよ。
プロフィールPROFILE

代表取締役
野口 均
- 1968年
- 下館市にて生まれる
- 1989年
- 下館サイン入社
- 1995年
- 代表取締役就任
- 2018年
- 関東地区屋外広告業組合連合会 特別熟練技能者賞 受賞