看板のプロがお伝えする!看板設置のトラブル防止法とは?
せっかく看板を設置したのに、予想もしていなかったトラブルが発生してしまったら?設置した看板を撤去するようなことがないよう、トラブル例とその回避方法を看板のプロが解説します。
看板設置後に起こりがちなトラブルって?
お店やサービスをアピールするために設置した看板が、トラブルのもとになってしまったら?トラブルを回避するためにも、まずは実際に起こりがちなトラブル例と回避策をご紹介します。
看板設置後に起こりがちな法令上のトラブルと回避策
- (1)美観地区や看板の禁止地域に指定されていたことを知らずに設置してしまった
- (2)屋外広告物許可申請は適用除外だと思っていたら、届出を提出していないことを役所から指摘された
- (3)看板自体が敷地を飛び越えて公道まで伸びているので、届け出が必要と指摘された
- (4)大型看板を設置する際、無資格業者に依頼してしまい、建築基準法などに関わる許可申請がされていなかった
- (5)看板を設置後、設置基準を満たしていないと指摘があり、撤去することになった
上記のようなトラブルを回避するためにはどうしたらよいのでしょうか?まず第一に、看板の設置には、屋外広告物法はもちろん、道路交通法や建築基準法、各自治体の条例など、様々な法律が関わっています。そのためにも、自治体や関係省庁へ事前の確認や、必要な許可申請を行うことが大切です。確認事項は多岐にわたるため、屋外広告士などの有資格者がいる看板業者に依頼するのがおすすめです。自治体への確認、法律との照らし合わせや、設置基準確認、各種許可申請はもちろん、屋外広告物設置届や屋外広告物安全点検なども代行してくれるので、無用なトラブルを防げて安心ですよ。
看板設置後に起こりがちな一般的なトラブルと回避策
- (1)農地に照明付きの大型看板を設置後、農作物の育ちが悪くなったとのクレームが来た
- (2)道路沿いに設置したところ、車のドライバーから視線を遮って危険だとクレームが来た
- (3)車道沿いに設置したところ、看板の高さが低く、車にぶつかってしまった
- (4)看板の照明のアームが、境界線を越えているとのクレームが来た
- (5)近隣住民から夜間の照明が明るすぎるとクレームが来た
- (6)テナントオーナーから「イメージが合わない」「大きすぎる」などのクレームが来た
- (7)設置した看板が、ほかの看板や建物に隠れてしまった
上記のようなトラブルを回避するためにはどうしたらよいのでしょうか?何よりも大切なのは、事前の現地調査と関係者との丁寧な打合せを行うことです。現場を見てからこそわかることはたくさんあります。素人判断をせず、専門業者に設置予定場所の現地調査をしてもらい、都度相談しながら進めていきましょう。現地調査を拒む業者はおすすめできません。しっかりと状況を把握している業者と話し合いながら進めていくことで、安心して看板を設置できますよ。
看板設置後に起こりがちなその他のトラブルと回避策
- (1)台風などの自然災害で、設置した看板が壊れて近隣住民に被害を与えてしまった
- (2)設置した看板が劣化・破損してきたが放置したままになっているため、イメージが悪く危険な状態になっている
上記のようなトラブルを回避するにはどうしたらよいのでしょうか?看板を設置する際に、どうしても板面の作成に意識がいきがちですが、設置方法にも意識を向けることが大切です。溶接が甘かったり、しっかりと土台を作っていないと風に飛ばされてしまう恐れがあります。また、設置した後、メンテナンスや点検を怠ったままにしておくことで、劣化が進み、汚れることでイメージダウンはもちろん、破損してしまい大きな被害を生んでしまう恐れもあります。そのためにも、しっかりとした専門業者や有資格者による施工と、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
安心安全に看板を設置するために
今回は看板設置に関わるトラブルとその回避方法について解説しました。看板を設置するには、法律に則った許可申請はもちろん、事前に様々な調整と現地調査などの準備を積み重ねていくことが大切です。調整や準備を怠ると、様々なトラブルの原因となってしまうこともあります。安心安全な看板を設置して集客するためにも、信頼して任せることができる専門業者を選ぶようにしましょう。
プロフィールPROFILE

代表取締役
野口 均
- 1968年
- 下館市にて生まれる
- 1989年
- 下館サイン入社
- 1995年
- 代表取締役就任
- 2018年
- 関東地区屋外広告業組合連合会 特別熟練技能者賞 受賞